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「春の海」

1月6日は小寒で暦通りか夜中から雪が降り始め今朝起きると一面銀世界だった。
さて今年の正月3日の間、宮城道雄作曲の「春の海」をやっていないかとNHKの番組表のどこを探しても見つからなかった。昔はNHK教育で「春の海」など筝曲の演奏を正月3日の間はやっていたように思ったのだが・・・時代が変わってしまったか・・・
漸く先日NHK-FMの番組表で見つけタイマー予約録音できた。昔はFM放送のエアチェックをよくやったものだが、タイマーも簡単なものだった。時が過ぎこの間久しぶりにコンポ内蔵のタイマーで予約録音しようとしたが、操作が恐ろしく複雑で見事失敗した。しばらく懲りていたが、今回取説と睨めっこしなんとか成功したようだ。「春の海」は好きな曲だ。
(箏)宮西  希 (尺八)ジョン・海山・ネプチューン の演奏だった。尺八を吹いているジョン・海山・ネプチューンはアメリカの人だが尺八に魅せられて京都で尺八を学んだようだ。尺八も国際的になったものだ。
(箏)の宮西  希さんのオフィシャルサイトがあり読むと勉強になった。
http://kotist-nozomi.com/
特に「コトって琴?箏?」を読んで大変勉強になった。「春の海」で弾いているのは今まで「琴」という表現でもいいのだと思っていたが正しくは「箏」だということだ。「琴」は柱がなく、絃を押さえる指のポジションを変えることで音の高さが変わる楽器で「一絃琴」「二絃琴」「大正琴」というようなもの。そう言えば女子十二楽坊のレイ・インさんが弾いているのは「独弦琴」と言う。
では何故、「琴」という漢字が、日本では正式には正しくないのに、「箏」に対して使われるようになってしまったのか?と言うと、常用漢字に「箏」という字が含まれていなかったからだと云う。
女子十二楽坊の周健楠さんが弾いているのは「古箏」。紀元前4世紀には既に一般的だったということだから、「箏」という言葉は2千年以上の歴史がある訳だ。
今回はいい勉強になった。これからは正しく「箏」と表現することにしましょう。
そう言えば昨年行った尺八コンサートにも「箏」の出演があったが今プログラムを取り出して確認したら「琴」とは一言も書いてなかった。「箏」と書いてある。私は日本の楽器に関しても何も知らなかったと恥ずかしくなりました。反省です。
by yoshi_miracle | 2007-01-07 22:20 | つれづれなるままに
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