9月14日(木)の「毎日モーツァルト」
曲 ピアノ三重奏曲 ト長調 K.496 1786年 モーツァルト30歳の時の作品 ゲストは西村由紀江(ピアニスト) 「モーツァルトってよく言われているのは、自分の頭の中でメロディーが奏でられているのに手が追いつかなかったという話がよくありますよね。だからもう頭の中でどんどんどんどんメロディーがそれこそ泉の様に湧いてきて書きたいんだけど、書きたいンだけどそれこそもう間に合わないっていうぐらい、その意味では彼は本当に楽しみながら、どんどん書いていった人だろうと思う。それを弾く方としては、じゃぁ、彼と同じくらい楽しめるかというとそうでは無いわけで、そこは弾く方としては緊張はしますし、それなりの練習も必要ですし。 『ピアノ三重奏曲 ト長調』 貴族の方とかは、家族でコンサートを開いたりとかしてたわけですから、お父さんがヴァイオリンを弾いて、誰かがチェロを弾いて、ピアノを弾いてとか、チェンバロを弾いてとか、そういう合奏の楽しみみたいなものが伝わってくる曲ですよね。だから曲としてこういうメロディーが素晴らしいとかっていうよりも、その三重奏みんなが、こう顔を一緒に見合わせながら、さあ弾くよていう、なんか、そういう温かみが感じられる曲だと思います」 1786年モーツァルトはある家族と親交を温めていた。オランダ出身の植物学者ニコラウス・フォン・ジャカン とその子供達。 長男ゴットフリートは声楽をたしなみ、モーツァルトと無二の親友となった。妹のフランツィスカはピアノの教え子だった。 ジャカン家の人々としばし演奏会を開き、心和むひと時を過ごしたモーツァルト。楽譜の合間に言葉を添えてジャカン家に贈った。“真の誠実な友をどうか決して忘れないで” ジャカン家の人々との心おきない付き合いから一つの名曲が生まれた。 演奏 ピアノ三重奏曲 ト長調 K.496 第1楽章より ピアノ クラウス・クリスティアン・シュースタン ヴァイオリン ボリス・クッシュニール チェロ マルティン・ホルンシュタイン この曲はフランツィスカの為に書かれたと言われる。
by yoshi_miracle
| 2006-09-18 17:37
| モーツァルト
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