今年初のニューイヤーコンサートに行ってきた。地元の文化ホールで開催されたコンサートである。
前半はウインナ・ワルツの調べ ヨハン・シュトラウスⅡ世 喜歌劇「こうもり」序曲 ヨハン・シュトラウスⅡ世 ワルツ「酒・女・歌」作品333 ヨハン・シュトラウスⅡ世 アンネン・ポルカ 作品117 ヨハン・シュトラウスⅡ世 常動曲 作品257 ヨハン・シュトラウスⅡ世 ワルツ「春の声」 作品410 広島交響楽団 指揮:岩村 力 ニューイヤー定番のワルツ曲である。途中指揮者が客席に向いて話しかけ、「こんな調子でずっと続きます」と笑わせ曲を終らせた。 そう言えば今年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートも指揮者がピッコロ奏者の超絶技工を褒め称える為にわざわざ握手しに行って笑いを誘っていた。 ウィーンフィルに倣ってか(?)全国的にどこのニューイヤーコンサートも指揮者はこの手のことを考えてやるのでしょう、きっと。 大体このウィンナ・ワルツはベートーヴェンの曲のように畏まって聴くものでもないらしい。気楽に楽しんで聴けばいいのである。ニューイヤーなのである。 休憩時間を挟んで後半の部。 ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第5番 作品73 「皇帝」 ピアノは 仲道 佑子さん。昨年、NHK教育でモーツァルト特集があったとき、お姉さんの仲道郁代さんが解説者というかゲストの一人としてピアニストの立場から参加されていたのを見た。美しく、穏やかで、上品でなおかつ知的なお話をされる方だと興味深く見ていた。 地元に仲道佑子さんが来るとのコンサートのチラシを見つけた時、持ち前のミーハー精神が頭をもたげ、早速チケットを取っておいたのだ(笑)。 仲道佑子さんは赤いドレスで登場された。トップレスのドレスでスマートな体だから客席(一応S席)から見と20代にも見え、舞台の華である。第1楽章が終ったら、なんと客席から拍手が。あれ?最近は楽章毎に拍手するの?確かに第一楽章も盛り上がる終り方はするが。。。仲道佑子さんは軽く会釈されていた。 やはりベートーヴェンの「皇帝」はいい。第3楽章が終ると、ブラボーの声も。拍手喝采。仲道裕子さんも笑顔。 アンコールは、仲道裕子さんのピアノソロで、モーツァルトのトルコ行進曲。聴衆のほとんど誰もが耳にしたことがある曲で、小さいお子さんが思わず立ち上がってピアノを見つめる姿が微笑ましかった。 やはり生演奏はいい。マイクとスピーカーが無くても聴けるのがクラシック音楽のいいところ。生きている音の波、うねりがそのまま伝わる。コントラバスの低音がビンビン響く。 オーケストラの中ではコンサートマスターの演奏の動きが一番大きい。さすが体全体で弾いている感じ。 実はこの間、NHK BSで仲道郁子さんのピアノリサイタルを放映していた。テレビだからアップである。アップで見ると、ピアノを弾く時は、口ずさむかのように口を開けて弾いておられる(内田光子さんもそうである)。 テレビで右手が光っていると思ったら、汗だった。額から汗が落ちるのだろう。ピアニストはかなりエネルギーを使うのであろう。 やはり、生の音楽はいい。心が洗われる感じがする。地域の交響楽団も応援したい。また聴きに行きたい。
by yoshi_miracle
| 2007-01-21 20:21
| つれづれなるままに
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