題名のない音楽会

先々週の(12月3日(日))に「題名のない音楽会」を見た。
奇跡のピアニスト フジコ・ヘミングとクラシック界の重鎮的指揮者、ユーリ・シモノフが出演。
シモノフ指揮、モスクワ・フィルハーモニー交響楽団、フジコ・ヘミングのピアノで ショパン のピアノ協奏曲 第1番 第3楽章 が聴けて良かった。個性的だ。羽田健太郎 (作曲家・ピアニスト) とユーリ・シモノフの対談も興味深かった。

「羽田:オーケストラというキャンバスに絵の具を使って自由自在にシモノフさんが絵を描いているような、そういう演奏に聴こえるんですけど。

シモノフ:私達は図書館の本棚にある文章のようではない演奏を心がけています。真の芸術とは文章のように動かないものではありません。停滞したまま永遠に続くというものではないと思っています。
楽譜は作曲家の感情に入り込むための原点だと受け取っています。
それに音楽家が感情を組み合わせると作品が新しく生まれ変わるのです。

羽田:シモノフさんがタクトを取ってオーケストラを奏でると聴き慣れたフレーズでもすごく新鮮に、あっ、こういう解釈があったのか、こういう演奏方法があったのか、と新しい驚きにびっくりすることが多いんですけれども、同じベートーヴェンのシンフォニーでも昨日のベートーヴェンと今日のベートーヴェンは違って当然、そしてまた明日同じベートーヴェンを演奏しても違う。これがまさに生のステージの楽しみとして受け取っていいわけですね」

「題名のない音楽会」はいい番組だと思う。当時東京に住んでいたこともあり、時間が取れれば渋谷公会堂での公開録画を観に行ったことがある。当時の司会は作曲家の黛敏郎氏で、現代音楽も精力的に紹介していたように思う。番組始まって以来約33年にわたり司会を担当した人である。穏やかで、理知的、冷静沈着、言葉も流暢でユーモアもあった。番組収録中にハプニングが発生したときなど、ユーモアあるフォローをして観客を笑わせうまく収めたこともあった。
この番組で指揮者として岩城宏之氏が登場をしたのをよく見かけたと思う。その他、八代亜紀もよく出演していた。
公開録画終了後にアンコールがある。これがなかなかよかった。オーケストラも馴染みのいい曲を演奏してくれるが、八代亜紀などのゲストも持ち歌を歌ってくれる。内容的にあまり興味の持てない番組の時でも、最後のアンコールで盛り上がったりする。このアンコールはTV放送されないが、やはり会場に足を運んだお客の特典だろう。
年末になると「NHK紅白歌合戦」をパロディー化したような内容も毎年放送されていて、なかなか面白かった。惜しい事に黛敏郎氏は亡くなってしまわれた。その後司会者が変わり、いつの間にか見なくなってしまったが、また最近見るようになった。もう40年以上続いている長寿番組だ。まだまだ続いてよい番組を作り続けて欲しいと思う。
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by yoshi_miracle | 2006-12-13 22:20 | つれづれなるままに
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