「プラハ」

9月19日(火)の「毎日モーツァルト」

交響曲第38番 ニ長調 「プラハ」 K.504 1786年 モーツァルト 30歳の時の作品

ゲストは久石譲(作曲家)
「モーツァルトの音楽について--
構造が非常によく見える音楽なんで、まあ色んな意味でのクラシックのシンボルみたいな存在。もっと言っちゃうとね、例えば、これはコンサートでモーツァルトを演奏するっていうのは大変なことだと思います。何故なら非常にその正確な技術だったりとか、そういう表現がロマン派の音楽だとある程度情緒に頼ってでも盛り上げたり色々できるけど、モーツァルトはそれやっちゃ・・、できないですからね。そういう意味でも本当にエッセンスだけで出来てる様な、シンプルな、だから力強い、そういう音楽だと思いますね。
『交響曲第38番について』
普通シンフォニーって4楽章あるじゃないですか。この曲って3楽章しかないんですね。3つしか無くて、その割にはイントロがね、いわゆる前奏ですよね、3分弱ぐらいあるんですよ。で、そんなに長いのは無いんですね、普通で。そうすると、41曲こういうシンフォニー作って来ているのに、何故かこの曲だけ異質な存在であって、逆になんか最もモーツァルト的な交響曲って気がするんですね」

1786年10月 モーツァルト 30歳。三男を突然の死で失い、悲しみにくれる日々が続いていた。そんなモーツァルトのもとへプラハから一通の招待状が届く。オペラ「フィガロの結婚」がプラハで空前の人気を得ていた。その為、モーツァルトをプラハへ招きたいというものだった。
1787年1月プラハからの誘いを快諾したモーツァルトは妻コンスタンツェを伴いウィーンを発つ。ボヘミアのこと、プラハへの想いを馳せるモーツァルト。それは夫婦にとって久しぶりの心休まる旅行となった。

演奏
交響曲第38番 ニ長調 「プラハ」 K.504 第1楽章より
 指揮 ジェフリー・テイト
 演奏 イギリス室内管弦楽団

交響曲第38番はプラハ旅行中に初演されと言われ、「プラハ」の愛称でも親しまれている。
第1楽章のもつ独特の緊張感と感情の高まりはモーツァルトの交響曲が新たな境地に到達したことを感じさせる。
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by yoshi_miracle | 2006-09-20 21:54 | モーツァルト
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